車椅子の障害者求人の探し方

 

最近は車椅子の人でもいろいろな場所で元気に働いているのを見かけますよね。バリアフリーが進んでいる施設などでは障害があっても問題なく業務に集中することができます。しかし、いざ自分が就職となると「車椅子でも受け入れてくれるのかな」とか「車椅子だと仕事できないって思われるんじゃないかな」とかいろいろ考えて不安になってしまいますよね~。

 

就職したはいいけれどやっぱり仕事と環境が合わなくてすぐ辞職・・・なんてことにならないように今回は障害者求人の探し方を紹介していきましょう。

 

 

■まずは環境を確かめよう!

 

車椅子の人にとって働く環境がどのていど車椅子向きになっているかというのは大きなポイントです。特にトイレなどは車椅子用のトイレがあるかないかでは利便さが随分と変わってきます。図書館や美術館、大きなビルやホテルなどはバリアフリーに特化していて車椅子用トイレが設置してある可能性も高いですよ。

 

また、階段だけでなくスロープなども設置されているか、スムーズにドアの開閉ができるかなども見ておくべきポイントですね。あらかじめ車椅子用のことを考えて設計されている職場であれば誰かの手を借りることなく業務に集中できるので自分自身も周りもストレスを感じることはありません。

 

また、設備だけでなく上司や周りの人が車椅子の人に理解があるか、という人間関係の環境問題というのも大きいんです。いくら障害だから仕方がないとはいえ周りに気を遣わせてしまうのは事実なので同僚たちに理解を得られないと業務にも支障が出てしまいます。なので希望する就職先が見つかった場合は自分のできることと、できないことをきちんと伝えて、信頼関係を築いていけそうか、という部分をよく確かめておきましょう。

 

 

■勤務地や通勤に無理がないかを確かめよう!

 

車椅子の人にとって毎日の出勤というのも、仕事を選ぶ際の重要なポイントです。電車の通勤ラッシュ時の車椅子は駅員さんが手伝ってくれたとしても大変ですし、交通機関を多く利用しなければいけないような場所は負担も大きいですよね。

 

なので比較的交通機関が空いている時間帯での出勤が可能なのかという点や、車通勤の有無なども確かめておく必要があるでしょう。

 

 

■障害者専門のリクルートや就職サポート会社を利用しよう!

 

さて、今まで説明してきたのは自分に合う条件をいかに見つけるかという点ですよね。いわばこちらから希望したい条件です。しかし、あまりにも条件にわがままをいうとすべての会社に「面倒だな」と思われて断られるんじゃないか・・・なんて不安もありますよね。

 

そういった場合は障害者専門のリクルート窓口などに相談してみましょう。近年では障碍者の雇用も進んでいますし、障害者を何%か雇用しなくてはならないという法律もできているので、その枠で就職できれば一般募集よりも有利に就職することができます。

 

また就職サポート会社にお願いすればこちらの障害の程度や、仕事における向き不向きなども相手の会社にあらかじめ伝わりますし、それを踏まえたうえで面接に行くことができるので就職率もぐっと上がるんですよ。

 

障害者の求人 車椅子の就職活動

車椅子でも出来る仕事ってどんなの?

 

車椅子だと職探しが難しいイメージがありますよね。重たいものを持ったり、素早く走ったりすることが難しいので「どんな仕事なら出来るんだろう?」と悩んでいる車椅子の方も多いでしょう。でも出来ないことが多いからといって働かないわけにはいきませんし、頑張って社会で働きたいという方もいます。

 

実際に車椅子の方というのはどういった職場でどんなふうに働いているのでしょうか。今回は車椅子でも出来る仕事についてまとめてみました。

 

 

■事務職

 

一番多いのが事務職ですね。デスクワークは座り作業なので車椅子に座ったまま仕事ができますし、そこまで激しく動くこともないので倒れたり転んだりする心配がありません。一般企業や工場などのジムであれば簡単なパソコン作業や電話対応を任されることが多いので、パソコンを使えると有利かもしれませんね。

 

 

システムエンジニア

 

プログラムなどに詳しい場合はシステムエンジニアなどの仕事も出来るでしょう。システムエンジニアとして働いている車椅子の方もたくさんいるんですよ。手に職があるのでいろいろな会社で雇ってもらうことができるので、知識を身につけたり資格を取っておくのも良いでしょう。ただ、パソコンの調子が悪いときなどに夜中でも呼び出されたり、違うフロアへフォローしに行かなければならない場合もあるので、出勤距離や、オフィス内の移動経路などが車椅子に対応しているのかチェックしておく必要はあるでしょう。

 

 

■デザイナーや物書き

 

デザイナーや物書きなど感性を重視するような仕事は実は向いていたりします。車椅子の方というのは普通の人ではなかなか気付けない部分に気付けたり、人とは違う経験を持っていたりします。それを作品に生かしているという方は結構多いんですよ。

 

企業内のデザイナーなどは当然出勤して会社内で作業をしなければいけませんが、フリーの場合や契約によっては在宅で仕事ができるというのも魅力ですね。

 

 

■工場作業

 

工場作業なんていうと危険なイメージがあるので車椅子には向かないような気がしますが、レバーを下げたりボタンを押してクレーンを操縦したりするような仕事であれば車椅子でも出来る可能性があります。操縦室や管理室などは車椅子のスタッフOKというところも珍しくはないんですよ。

 

 

■最後に・・・。

 

どんな車椅子向きの仕事であっても職場が車椅子に対応していない場合は面接に行っても断られてしまう場合が多いです。でも車椅子では生活しずらい職場で働いても苦しいのでよほど希望していない限りは車椅子専用トイレやスロープなどのある職場を選んだ方が良いでしょう。

車椅子でおすすめの職業ってどんなのがある?

車椅子で生活している方は「ちゃんと仕事に就けるのかな?」とか「普通の仕事は出来ないんじゃないかな・・・」と不安になることも多いようです。確かに車椅子は不便なことも多いので健常者と一緒に働けるのか心配になっちゃいますよね。

 

でも車椅子でも無理なくバリバリ働いている方はたくさんいます。また、最近ではバリアフリーに特化した職場や施設もたくさんあるんですよ。

 

今回は車椅子でおすすめの職業について紹介していきましょう。

 

 

■一般事務やデスクワーク

 

一般事務などのデスクワークというのは車椅子の方でも働きやすい代表的な職場です。車椅子のままパソコンを打つのに問題はないので入力作業や資料作成はできますし、パソコンの知識が豊富な場合はシステムエンジニアや専門職として働いている方もたくさんいます。また、会話やコミュニケーション能力に問題なければ電話対応や、お客さんの説明スタッフとして受け付けなどで働くことも可能ですよ。

 

「オフィスの通路を車椅子が行ったり来たりしたら邪魔なんじゃ・・・」と思う方も多いかもしれませんが、最近ではバリアフリーを考え、通路に十分な広さを確保しているオフィスもありますし、階段などの段差ではなくスロープなどを取り入れているオフィスもあるので、そういった職場は車椅子に向いているのではないでしょうか。

 

 

■美術館やアミューズメント施設

 

美術館に行くと意外と車椅子のスタッフさんが多いことに驚きます。美術館や博物館というのはいろいろなお客さんが来ますよね。そしてお客さんの中には当然車椅子の方も身体が不自由な方もいます。美術館などの施設は元々そういった方々に考慮して設計されているので、車椅子スタッフとしても働きやすいんですよ。

 

もちろん会場の設備や飾りつけなど、高いところに上るような業務は向いていませんが、美術などの知識が豊富であれば説明役・案内役として働くこともできますし、施設の事務スタッフとしても働けます。美術に造詣があり、人と話したり触れ合うことが好きという方はおすすめですよ。

 

 

■建築や設計のデザイン

 

自分が車椅子に乗っていると、いつも不便とか普通より劣っているとか、そんなマイナスなことばかり考えてしまいますよね。しかし、逆に考えたら同じように車椅子で生活している人間の気持ちが分かるという強みになりませんか?普通の人より車椅子の乗り心地や性能に詳しいので、その経験はバリアフリーの建物の建築や設計に生かせるのではないでしょうか。

 

実際に建築系のデザイン事務所に勤めている車椅子の方もたくさんいますし、同じ悩みを共感できるのでやりがいも感じますよ!